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福岡市中央区天神の日本生命ビル横に建立されている山崎朝雲作「桂の影」です。 |
桂の影 作者・山崎朝雲(やまざきちょううん:1867-1954) |
「桂の影」は昔のことばで「月の光}を表わす。右手に兎を持ち、左手に卯月(うづき:旧暦の四月)が来るのを指折り数えている裸の童子は、桂の若葉が匂う春の月を象徴したもの。 |
山崎朝雲は、福岡市(当時筑前国博多櫛田前町)が生んだ近代彫刻の巨匠。本名は春吉。高村光雲(1852-1934)に師事して、著名となり後年、日本芸術院会員、1952(昭和27)年文化功労者に選ばれた。また、記念像の制作も数多く手がけ、東公園の「亀山上皇(第90代天皇:1249-1306)像」はその代表作。 |
※元寇:文永の役(1274年)、弘安の役(1281年) |
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☆福岡市では、個性的で魅力ある都市景観の形成や、都市文化の向上のため、昭和58(1983)年より公共空間などに屋外彫刻の設置をする「彫刻のあるまちづくり」を進めているそうで。この「桂の影」は昭和61(1986)年3月17日設置とか。 |
この野外彫刻が展示されている道路はわたしが子どもの頃はチンチン電車が走っていた電車道だったのです、そういう目で前からそして像の後ろから、こんなに広い道幅だったのだろうかと思い撮影したのです、福岡市の資料では1986(昭和61)年設置ですからこの像などなかった時代ではあるのですが。 |
08.05.15裕・記編集 |