|
| 福岡市中央区西中洲に建てられている「旧福岡県公会堂貴賓館」です。 |
旧福岡県公会堂貴賓館は、1910（明治43）年3月に開催された第13回九州沖縄八県連合共進会の来賓接待所として1910（明治43）年3月5日に竣工しました。
1911（明治44）年には陸軍特別大演習の本営に使用された後、県の公会堂貴貴賓館として利用され、1920（大正9）年には皇太子殿下（後の昭和天皇：1901-1989)が行啓された際の宿所として利用されましたが、太平洋戦争中は福岡連隊区司令部となりました。
戦後、福岡高等裁判所や県立水産高等学校などに転用され1956（昭和31）年11月以降福岡県教育庁舎等に使用されました。その教育委員会が1981（昭和56）年11月に移転したため集会場は解体されましたが、貴賓館は、明治時代のフレンチ・ルネッサンス様式を基調とする木造公共建物として貴重であるため、1984（昭和59）年5月重要文化財として文化庁の指定を受け、1985（昭和60）年1月より3年間にわたり半解体修復工事がなされ、1987（昭和62）年6月完成しました。
しかし、2005（平成17）年3月20日の福岡西方沖地震の本震（震度6弱）や余震(4月20日震度5強)により、内・外壁、天井に亀裂、浮き、落下やガラスが割れるなど大きな被害を受けたので、2006（平成18）年1月から平成20（2008）年3月まで保存修理工事が行われ、5月11日完成の記念式典が催されたようです。
|
わたしが子どもの頃は、既に広島県教育委員会の建物であった時代ですが、電車道から遠く見るだけだったこの建物がフレンチルネッサンス様式の貴重な建物として見学（一般＠240円）対象となっていることを知ったのです。
わたしが訪ねたときは保存修理工事中でしたので工事用の仮囲いの中にあり、見学はできませんでしたが。 |
| 08.05.19裕・記編集 |
