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福山市霞町の(福山)中央公園に鎮座している「地神社」です。 |
公園南東角に鎮座している地神と刻まれた石をみましたので撮影したのです。 |
地神(じしん)さん |
全国的に分布する地神信仰は古い歴史がありますが由緒不明の神であるそうです。
神社に祀られる神ではなく路傍の自然石に大きく地神の文字が刻まれ、小村落の農家が社人を招いて春彼岸を中心に日を選んで祀り、(庚申が集合信仰で仏道的色彩が強いのに反し)地神信仰は農作信仰であり神道的であるといわれています。
地神は、広島県では備後北部(岡山県に近い)旧・神石郡、旧比婆郡東城町に多く西に至るに従って姿を消していきます。全国的には「ジノカミ」が一般的で「オーバン」の名もあり荒神信仰から発した新しい神とする説もあるようです。 |
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(じがみ)
地神: |
1)田畑のほとりや宅地内の一隅などに祀られる神。土地の神・屋敷の神とする所が多い。
じぬしのかみ、じしん、じのかみ、ともいわれる。
2)「土公神」に同じ。 |
(どくじん)
土公神: |
陰陽道(おんようどう)で説く遊行神の一。春は竈(かまど)に、夏は門に、秋は井戸に、冬は庭におり、その期間にその場所を犯すとたたりがあるという。つちぎみ。どこう。どくう。どっく。土の神。どじん。じがみ。 |
(ちじん)
地神: |
1)地の神。国つ神。地祇(ちぎ)。 2)「じがみ(地神)(1)」に同じ。 3)その土地の神。
4)「地天」に同じ。 |
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わたしは、広島市内を中心に神社仏閣を観てきましたので、2008年佐伯区の円明寺境内で地神をみたのがはじめてでした。天神に対して地神かと単純に思いましたが、ここ(福山市)中央公園に来る前に神辺で地神をみましたので、ここにも鎮座されているのかと思ったのです。資料をみて地神(じしん)さんが備後地方に多く祀られていることを知りました。 |
09.11.19裕・編集 |