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大竹市新町の青木神社境内に建立されている「報神恩」碑です。 |
報神恩 |
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青木神社玉殿拝殿兼土工事大修繕注連石神獅子玉垣 新築自大正六年九月至仝七年三月下ノ関 九州 廣島 呉ノ各地方ヘモ募集ノ爲メ出張 大正七年三月吉日 氏子中 |
*大正7年=1918年 |
抽籤順 發起世話人12名 廣島市西天満町 石工俵谷藤次郎 |
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下ノ関市1名。門司市1名。八幡市1名。呉市1名。廣島市4名。 |
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(しんおん)
神恩: |
神の恵み。 |
(ほうおん)
報恩: |
1) 恩にむくいること。恩返し。
2) 仏・祖師などの恩に感じて仏事・布施などを行うこと。 |
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青木神社鎮座紀念碑の根際に建立されているのがこの「報神恩」碑です。
(表)碑面の「報神恩」をみた時(わたしは)それとなく神がわたしたちに授ける恩に報いる事を記した碑だろうな〜と思いました。
碑裏面をみますと、ここ青木神社の大修繕にあたって1901(明治34)年5月山陽鉄道によって開業されていたとはいえ、馬関(下関)へも青木神社の改修の基金をもとめ行脚し、下関にとどまらず、関門海峡を渡り(九州・福岡県の)門司・八幡へも基金を集めた(当時の青木神社の)氏子の方々の名を遺すために建てられた石碑なのだと思いました。交通事情も現代とは全く違がっていた当時、ここ大竹の青木神社改修へお金を出そうという人々が北九州から広島・呉までいた事に、現代では失われつつある神への畏敬の念を(わたしは)思わずにはおられませんでした。 |
11.08.09裕・記編集 |