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安芸区上瀬野町大山に建立されている「櫻河内作太郎君頌徳碑」です。 |
(碑文) |
君ハ慶応2(1866)年当所ニ生ル性剛直無私公益ヲ計リ交通ノ改善或ハ村有山林ノ育成擁護ニ尽シ殊ニ明治26(1893)年鉄道敷設ニ当リ山陽鉄道會社ハ本通路ヲ踏切ニ為サントス君ハ交通上永久ニ不利ヲ痛嘆シ會社ニ對シ現在ノ如ク暗橋ニ變更ヲ要求ス然トモ會社ハ関係官公署ノ認可ヲ得タルノ故ヲ以テ所期ノ設計ヲ固執シ更ニ應ゼズ茲ニ於テ君大ニ奮起シ率先此目的達成ヲ期シ大山區民ノ連署ヲ作リ官公署又ハ會社ニ陳情等東奔西走約一年ニ亘リ一身ヲ堵シ苦心惨膽其目的ヲ遂行セリ爾来本路ニ依リ裨益實ニ大ナリ是レ全ク君ガ努力ノ賜ナリ惜哉大正12(1923)年1月26日、歳58[数え年]ニテ没ス(大山區上瀬野村)村内者有志相謀リ碑ヲ建テ以テ君ノ功績ヲ表彰ス |
昭和5(1930)年吉祥日建之 |
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碑文を読むと鉄道と平面交差の踏み切りを暗橋にするのに東奔西走した桜河内作太郎氏の頌徳碑ということがわかりました。1894(明治27)年6月10日山陽鉄道が三原〜広島間開業ですのでその前年のことになると思われます。1923年58歳で亡くなっているので逆算すると二十代前半に関係官庁や山陽鉄道会社に働きかけたと思われますが・・・・ |
07.01.13碑文更新 06.10.15裕・記編集 |