(長崎・坂本)山王神社

  長崎市坂本に鎮座している「山王神社」です。
※境内でみた「被爆したクスノキ」もこの頁で取り上げています。
※また、門前の処に建立されている「坂本町民原子爆弾殉難之碑」も取り上げています。
祭神 正殿:天照皇太御神 豊受比買神 大山昨神
左座:大物主神 伊邪那岐神 伊邪那美神
   高皇産霊神 神皇産霊神 天御中主神 大年神
右座:経津主神 健瓶槌神 御代御代皇御孫命
 浦上皇太神宮 山王日吉神社
山王神社御案内:当神社は島原の乱後、時の徳川幕府老中松平伊豆守信綱が此の地を通過せし際近江の国琵琶湖岸の坂本に風景・地名共に酷似しているとて、かの地の山王日枝の山王権現を招祀してはとの進言により
長崎奉行・代官は寺町の真言宗延命寺の龍宣法印師に依頼し神社建立に着手した。当時は神仏混合の習慣により延命寺の末寺として「白厳山観音院円福寺」と称して運営された。以後幾度かの盛衰がありたるも地域の氏子の方々に守られて明治維新を迎え神仏分離令により、元来の神社に戻り「山王日吉神社」と改称し浦上地方の郷社となる。明治元年山里地区の皇太神宮が祀られるも台風等の被害にて損壊し再建や以後の運営も困難になり廃社を検討されるを知り氏子は山王社との合祀を願出て許可となり明治17年1月遷宮し以後「県社 浦上皇太神宮」と称したるも地域では「山王さん」として親しまれまた「浦上くんち」としておおいの賑わってきた。
不幸にも昭和20年の原爆の惨禍に直面し壊滅状態となりたるも数年を得ずして苦境の中から復興の声が上がり、昭和24年より祭典を復活し以後社殿境内等も次第に復活された。昭和63(1988)年神社創建350年の記念すべき年に幣殿も再建してほぼ旧来の姿に近く再建し得た。原爆時の遺物としては現在は世界的にも有名になった参道の「石製片足鳥居」と境内入口に聳える「楠の巨木」等が残り原爆の悲惨さと平和の有り難さを無言の内に語り掛けてくれる。また、楠木は戦後の数年で発芽次第に繁茂し現在の雄姿となり地域の人々に戦後の復興の意欲と活力を与えてくれた。
資料は神社設置の案内板を参考にしました。 05.11.01更新     05.10.20裕・記編集
片足鳥居をみて山王神社へ向かいました。
左に曲がるとすぐに大きな樹木が目に入りました。これが山王神社の被爆した大クスノキということを説明板を読んで知りました。また。
神社に入る手前に「坂本町民原子爆弾殉難之碑」が建立されていました。
   関連頁:(山王神社二の鳥居)片足鳥居

05.10.14撮影
長崎市坂本2-6-56

05.10.14撮影
社殿

05.10.14撮影
拝殿から本殿をみる
被爆した楠木
山王神社の大クス
  山王神社は周辺を様々な樹木で囲まれており、その中でこの2本の大クスは神社境内入口にどっしりと根をおろしている。また四方に伸びた2本の木の枝葉は上部にいくにつれ複雑に絡み合いながら一つの深い緑陰をつくっている。
1945(昭和20)年8月9日午前11時2分原子爆弾の炸裂による強烈な熱線とすさまじい爆風のため
爆心地から南東≒800mのこの神社の社殿は倒壊、隣接する社務所は全焼そして二の鳥居は片方の柱を失ってしまった。社殿を囲んでいた樹木は折損しこの2本の大クスも爆風により幹には大きな亀裂を生じ、枝葉が吹き飛ばされ丸裸となった。また熱線により木肌を焼かれ一字は枯死寸前を思わせたが、その後樹勢を盛りかえし現在は長崎市の天然記念物に指定されている。長崎市はこの地で亡くなられた方々のご冥福をお祈りして二度とこのような参加が繰り返されないことを願ってこの銘板を設置する。  平成7(1995)年8月長崎市

05.10.14撮影
社殿の方から大クスをみる
996(平成8)年環境庁の『のこしたい日本の音 100選』に山王神社境内が選ばれています。
大楠の枝葉が奏でる音、大楠の幹から聞こえる鼓動がいつまでも聞こえることを願っているということだそうです。

05.10.14撮影

05.10.14撮影

05.10.14撮影
社殿横の(被爆した?)石碑など 笑う?狛犬 球取る?狛犬
坂本町民原子爆弾殉難之碑
坂本町は、道上、山王、本通り、3地区からなっています、この慰霊碑は山王地区のものです。
被爆当時175世帯、約780人の住民が生活していましたがそのうち約700余人が原爆の犠牲になったそうです。
山王神社三の鳥居の折れた柱を譲り受け、1952(昭和27)年に地元自治会によって建てられたそうです。
※資料は長崎平和研究所編「ガイドブックながさき」を参考にしました。

05.10.14撮影
長崎市坂本2-6-56 (山王神社 門前)
 



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