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中区の平和大通り緑地帯に建立されている石燈籠群の中の「永徳寺形石燈籠」です。 |
江戸時代に作られた四角形石燈籠を模作したもので、竿が短く、中台は四段で火袋は大きく正方形となって、四隅を浮き出させ、窓は円形で格子になっています。
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永徳寺形とありますので永徳寺を探してみたのですが、京都にも東京にもそれらしき寺院は見当たらないのです。
蕨手はないのが普通のようで、竿はここのものは四角形をしていますが円形のものもあるようです。火袋が置き燈籠形となっているものもあり以前紹介した江戸形燈籠の形式と同じようなものもあるようです。 |
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島根県出雲市斐川町学頭に創建されている(亀鶴山)永徳寺は、永徳2(1382)年に伝光上人によって開創されました。真言宗小野密教のお寺で、開創された年号にちなんで永徳寺と号され現在、参道に建立の20基の灯篭は当山を起源とする「永徳寺型灯篭」となっています。 |
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説明板に記述はありませんが、笠に蕨手がないのは江戸形もそうですので、江戸時代創作の燈籠の特徴かなと思ったのですが、そう単純なものでもないようです。
手本となった寺院の灯ろうが残っておればと思ったりしましたが。 |
2020年8月6日通称・平和記念式典は、コロナ禍から参列者を限定したことで、わたしごときは参列できず、式典後平和記念公園を訪れたので、久しぶりに平和大通りを挟んだ平和の門などを訪ねたときに、春日形石燈籠前に献花があったのです。
他の石燈籠にも、献花がされているのかなと思って、近くのここで取り上げた永徳寺形燈籠をみたのです。しかしここには無かったが、久しぶりに撮影してみようと思ったのです。 |
2021年になってこの頁を更新した時、愛媛県のGさんに永徳寺は、京都や東京のお寺ではなく出雲市の永徳寺で、お寺のweb siteに永徳寺型燈籠は当山に由来するものと記述がありますと教えていただきましたので、追記しました。 |
21.09.10.更新 08.07.13裕・記編集 |