(三瀧寺の)四大開祖像 (原爆死歿者廻向、世界平和開顕祈念)

  西区三滝山の三滝寺に建立されている「(原爆死歿者廻向、世界平和開顕祈念)四大開祖像」です。
三滝寺境内駒ヶ滝前の広場(各宗祖師之庭と名付けられた広場)に「原爆四十年死歿者廻向、世界平和開顕祈念」として空海(弘法大師)、親鸞聖人、道元禅師、日蓮聖人の各像が建立されています。
真言宗のお寺である三滝寺その境内に空海(弘法大師)像があるのはわかるのですが、
なぜ四大開祖像として弘法大師(真言宗)、親鸞聖人(浄土真宗)、道元禅師※(曹洞宗)、日蓮聖人(日蓮宗)}が建立されているのか?はたまたた法然上人(浄土宗)がないのは浄土宗宗徒のわたしにはチト疑問をもちますが、眉をひそめなさるなという御仏の大きな心でとの教えかなと思うことにしましたが。
 
(えこう)
回向:
廻向:
1)自己が行なった修行や造塔・布施などの善行の結果を、自己や他者の成仏や利益りやくなどのために差し向けること。
2)死者の成仏を祈って供養を行うこと。
3)浄土真宗で、阿弥陀仏の本願の力によって浄土に往生し、またこの世に戻って人々を救済すること。
   前者を往相廻向、後者を還相(げんそう)廻向という。

4)寺へ寄進すること。
2004年撮影して三滝寺付近編の中の頁として編集しました。
2006年に訪ねた時「各宗祖師之庭」と刻まれた石碑をみたのです。「為 原爆四十年死歿者廻向、世界平和開顕祈念」とあったことから平和の願が込められた像だと知ったので、2007年原爆関連の慰霊碑などに加え再編集しました。
広島ぶらり散歩「野外彫刻など」編を編集しだして、作者に目がいくようになったのです。2009年に像後ろに回り台座をみると作者の名が刻まれていました。原型作者:門井俊夫ということがわかりましたので追記しました。
2015年久しぶりに三滝地区に建立の碑を撮影しました。
この四大開祖像も撮影しましたので、掲載画像を見直し追加し、この頁を更新しました。
15.08.11.更新   07.05.24再編集  04.12.04裕・記編集

04.11.20撮影
広島市西区三滝411 三滝寺境内

04.11.20撮影

04.11.20撮影
弘法大師 、日蓮聖人 道元禅師 、 親鸞聖人

06.11.18撮影

06.11.18撮影
各宗祖師之庭

※原爆四十年とは1985(昭和60)年
原爆四十年死歿者廻向
世界平和開顕祈念
さいかち俳句会始祖
松野自得加寿女両師
追福菩提

09.10.24撮影
昭和五十一(1976)年 原型作者:門井俊夫  鋳造:岡本 博 

15.07.12.撮影
(紅葉の時も素晴らしい三滝寺ですが、緑濃くなった三滝寺もいいものです)

15.07.12.撮影

15.07.12.撮影

15.07.12.撮影

15.07.12.撮影
(どうげん)
道元:
(1200-1253)
鎌倉初期の禅僧。日本曹洞宗の開祖。京都の人。号は希玄(きげん)。諡号承陽大師。久我通親の子。比叡山で天台宗を、建仁寺で禅を学んだ。
1223(貞応2)年入宋。帰国後、京都深草に興聖寺を開く。
1244(寛元2)年越前に移り、大仏寺(のちの永平寺)を開創。
修証一如・只管打坐の純一の禅風で知られる。著書「正法眼蔵」「永平清規」など。
(しゅしょういちによ)
修証一如:
修行は悟りのための手段ではなく、修行と悟りは不可分で一体のものだということ。
道元の禅思想の特徴を示す語。修証一等。
(しかんたざ)
只管打坐:
「只管」はひたすらの意味。
仏語:悟りを求めたり想念をはたらかすことなく、ひたすら座禅すること。曹洞宗の座禅の特色



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