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西区草津本町の西楽寺に建立されている「小林五郎左衛門の墓」です。 |
小林五郎左衛門 (?-1687) |
小林五郎左衛門(?-1678:通称・小西屋五郎八)は、安芸国草津村の人。
江戸時代・延宝年間(1637〜1681)アサリやハマグリを囲ったひびに牡蠣が多数付着して成長したのにヒントを得て、ひび立養殖法を完成させた人です。
其の後、元禄の初めに村の年寄・河面(こうも)仁衛門などの努力により草津のかき養殖が盛んになっていき、生産から販売までの組織化につくしました。墓銘で没年が貞保4(1687)年とわかりました。 |
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ひび: |
ノリ・カキなどの養殖で、胞子や幼生を付着させるため、遠浅の海中に立てておく枝付きの竹や粗朶(そだ=切り取った木の枝)。
もともとは、を海中に並べ立て、一方に口を開け、満潮時に入った魚を干潮時に捕る仕掛け。 |
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2005年交流ウォークの時に草津の漁民会館に建立されている「安芸国養蛎之碑」の碑で、小林五郎左衛門を(わたしは、はじめて)知ったのです。
2008年になって西楽寺に小林五郎左衛門の墓所があることを教えていただいたので、立ち寄ったのです。
墓石は(最近)新しく建立されたものとなっており、小林家代々の墓誌に刻まれた初代小西屋五郎左衛門が貞享四丁卯(1687)年十一月十日に亡くなったことを知りました。 |
10.09.15裕・記編集 |