(正順寺)イチョウの垂乳

  西区井口の正順寺のイチョウを取り上げました。
※いまは大木と云えるほどのイチョウではありませんが、昔は大木のイチョウがあったそうです。
※現在のイチョウには、垂乳があります。
 
2004年三滝の誓願寺で「垂れ乳のイチョウ」をみていました。
2010年4月温井八幡神社で「乳下がりイチョウ」(広島市天然記念物)をみていましたが、
ここ正順寺のイチョウは幹の太さから樹齢を重ねてはいるようですがまだ若木と云えるようなイチョウでした。そのイチョウに垂れ乳(乳下がり)がありました。
(きこん)
気根:
地上部から空気中に出る植物の根。
その機能は支柱(トウモロコシ)・吸水(セッコク)・保水(ヘゴ)・呼吸(マングローブ)など多様だそうです。
樹齢を重ねたイチョウは、幹や枝から気根を出し、それが乳房のように見えることから「乳イチョウ」、「垂乳根のイチョウ」、「乳下がりイチョウ」などと呼んで、昔は乳が出ない母親から信仰を集めたそうです。
井口の昔を歩く会編の「いのくちばなし」にここ「正順寺の大銀杏とあまんじゃく」という話が掲載してありました。
『正順寺の前庭に大きな銀杏の木がありました。お寺の坊守
が枝の選定を(あまんじゃくとあだ名される)人に頼んだ。普通は上の枝から下の枝へと下がりながら剪定するのですが、その人は下から上へと剪定していったので木から降りる足場というものが無くなり大慌てをし、「人様の云われる事は聞かにゃあ〜いけまへんのう」と云った』という話です。
昔は、正順寺には大きなイチョウの木があった事がわかりました。
今のイチョウはその話を受継ぐ二代目?なのでしょうか、今度は垂れ乳のイチョウとして、お乳の出が良くなるようにと若いお母さんたちに大切にされている(されるようになる)イチョウかもしれませんね。
(ぼうもり)
坊守(り):
(1)寺の番人。僧坊の番人。(2)浄土真宗で、僧侶の妻をいう。大黒。
*このお話では、浄土真宗のお寺の正順寺であり、お寺の奥様をいっています。
交流ウォーク探検隊で井口地区を遊歩して、山門が新しくなったと聞いていた正順寺に立ち寄ったのです。
境内を拝見しているとき、片岡会長が垂れ乳がありますねと云われ、わたしもみたのです。垂れ乳はある程度年数を経たイチョウに出来るものと思っていましたので、わたしは、イチョウを丁寧に見もしていなかったのです。
10.06.20裕・記編集

10.05.01撮影
広島市西区井口2-3-2 正順寺

10.05.01撮影

10.05.01撮影



「植物」編



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正順寺
  (新築の)鐘楼門
  (境内の)垂れ乳のイチョウ
(井口村)西国街道・跡





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