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南区皆実町の猫田記念体育館に設置されているルイ・フランセン作「陶壁画」です。 |
私が壁画の制作を依頼された時、1枚のミュンヘンオリンピックの写真が届いた。写真は優勝の瞬間を記録しているが、金メダルを得るという事は一瞬の出来事ではなくそれ以前から、人と人との友情や、悲しみ、喜び、失望・・・など人間のドラマがあると考えミュンヘンオリンピック、そして猫田が。
後に、この人物が金メダルを獲得する為の重要な役割をはたしていた事をわたしは知った。
-以下壁画表現の説明文がありますが略しました- 1989(平成元)年3月ルイ・フランセン |
右側は力強く躍動しているバレーボール選手の姿を彫刻的に、その背景にはミュンヘンオリンピックのスタジアムと記念碑を表しています。
左側には、ミュンヘンの街並みをその上には日の丸があがっています。そして中央上部には猫田選手を点描的にあらわしその下にミュンヘンオリンピックのシンボルマークを記し、猫田選手の往年の活躍を表現しています。 |
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ルイ・フランセン(Louis Fransen:1928-2010) |
造形作家。ベルギー・アントワープ州に生まれ、マーリン大学神学科卒業。
1966(昭和41)年再来日後日本を拠点にしてステンドグラスや陶板レリーフなどの作品を制作した。 |
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猫田勝敏君へ |
私は君に日本バレーの運命を賭けました。君はみごとに金メダルで応えてくれました。君はまさに日本の誇りであり世界のあこがれでありました。短くとも赤々と燃えた君の人生はバレーを愛する。世界の人々の胸に永遠に生き続けます。 |
平成元(1989)年3月吉日 監督松平康隆氏他チームメートの名が刻まれています |
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2010年12月4日交流ウォーク下見で訪れ、管理事務所の方に18日の交流ウォーク本番の集合場所にさせていただきたいとお願いし、その許可を頂きました。その時、この壁画の作者を尋ねたのです。
ルイ・フランセン作品で、「作者の言葉」が柱の方に取付けてありますと教えていただき。作者がわかりました。 |
10.12.11裕・記編集 |