ムカシジカなどの化石

  南区似島町字東大谷の広島市似島臨海少年自然の家に展示されている「ムカシジカなどの化石」です。
       鯨(くじら)の半化石
今から約一万年前、最後の氷河期が終わり、海面が上昇し、現在の瀬戸内海ができました。そして、ヒゲクジラ・イワシクジラなど体長11m〜17mの大型鯨の群れが瀬戸内海に回遊するようになりました。大型鯨は大正時代のはじめ頃までは云ってきていましたが、汽船の往来がはげしくなってから次第にみられなくなりましたが、捕鯨後、各地に建てられた鯨墓(くじらばか)が残されています。
広島湾・厳島南方の阿多田島、大黒神島その他の海底数メートル〜十数メートルの砂泥(さでい)層から、大型鯨の骨の半化石がしばしば引き上げられます。
ここに展示の骨格標本はそれらの一部です。
ナウマン象の化石を見入ったわたしで、次に目にしたのが、シカのつのだな思った化石でした、標本札をみると「カトウキヨマサジカ」となっていましたので、加藤清正ゆかりのシカかと思いましたがそれでは化石という年代にはならないなということで帰宅後調べてみました。また、牡蛎の化石、クジラの半化石をみましたので撮影しました。クジラの半化石には説明板が付いていました(上記)。
10.03.02.裕・記編集

10.02.09撮影
広島市南区似島町字東大谷182  (広島市似島臨海少年自然の家:ムカシジカの化石)
カトウキヨマサジカの名の由来は、模式標本が熊本大学に所蔵されていることから、熊本にゆかりの名前が与えられたことによるそうです。
『瀬戸内海から、ナウマンゾウをはじめ鹿科や牛科などに属する哺乳動物化石群が豊富に産します。近年、備讃瀬戸海域の海底から引き揚げられた山本慶一氏のコレクション中には、120点を越すSika亜属の角や四肢骨を含んでいます。それらの角の集団標本には種々の形態・大きさのものがあり、その多様性は単一の種の加齢変化である可能性がでてきました。これを立証するために、セメント層板法によって年齢が査定されている現生ニホンジカ(エゾシカ、ホンシュウジカ、ツシマジカ)の3種の角の形態・大きさの加齢変化について検討あいた結果、従来単一またはいくつかの角の標本を基に提唱された瀬戸内海産の化石Sika亜属の4種(katokiyomasai・natsumei・cf. greyi・paleozoensis)は、単一の種あるいは亜種内の異なった年齢期の角を代表としていることが明らかとなってきました。新たに認識されたSika亜属は、その角の特徴によって中国の中期更新世の周口店動物群に特徴的なグレイ班鹿(Cervus greyi)に似るが、後者に比べてその角はやや小型であり、その亜種とみなされ、動物命名規約上、亜種名katokiyomasaiが選択され、カトウキヨマサジカCervus greyi katokiyomasaiを提唱します。同亜種は中期更新世の後半に、ナウマンゾウや先住者であり、固有種のムカシジカ亜属(Nipponicervus)などとともに日本列島の低地部に繁栄したものです。』 
※上記のカトウキヨマサジカの資料は、国立情報学研究所・大塚裕之氏の論文を参照しました。

10.02.09撮影
クジラの脊椎骨  似島中学校、広島大学理学部地質学教室提供

10.02.09撮影
クジラの脊椎骨  似島小学校提供

10.02.09撮影
説明板の画像を使用しています

10.02.09撮影
カキ(イワガキ)の化石  広島大学理学部地質学教室提供  
放射性炭素の年代測定で、今から32,800年前の古さがでており、ナウマン象とだいたい同年代のものです。



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