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南区似島町大黄に建設されている「広島市営住宅似島住宅」です。
※戦前戦中この地には旧陸軍馬匹検疫所がありました。 |
馬匹検疫所は、戦地から帰還した軍馬を、(帰還将兵と同じように)薬風呂に入れたり、獣医師が診察をして外地からの病原菌や病害虫の侵入を防いだりするために設置した施設で、この地に増設されたのは1940(昭和15)年のことでした。
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1990(平成2) 年8月市営住宅建設用地を整地中に馬匹焼却炉の 一部が発見されました。
この地でも被爆犠牲者を火葬したという情報があり、9月7日から発掘作業が実施され、人骨(あごの骨や大量の小さくなった骨片)が出てきましたが、その人数は判明できませんでした(千人近い人々を火葬したという証言もありましたが)。
この焼却炉の遺構は、1991(平成3)年2月似島臨海公園に移設されました。 |
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(現在の)広島市営似島住宅は、平成2年度工事として建設されました。
敷地面積:1600.32u 規模:鉄筋コンクリート造・3階建、6戸+6戸=12戸(3DK)
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移設され保存されている旧馬匹検疫所焼却炉跡は、2009年似島を訪ねたときに撮影し頁にしていましたが、もともとあったという地は紹介していませんでしたので、いまは市営住宅になっており、当時の残り香は何処にも遺っていませんが2010年に撮影しました。 |
10.03.02.裕・記編集 |