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廿日市市地御前の地御前神社に寄進されている「舟形手水石」です。 |
江戸時代宝暦5(1755)年に焼失した地御前神社再建のため行われた、市立てのとき寄進されたものだそうです。宝暦6(1756)年正月吉日、材木入札場役人中
敬白と刻まれています。 |
(ちょうずいし)
手洗石: |
水鉢(みずばち)、たらい石、水盤(すいばん)とも呼ばれています。
社寺に参詣するとき嗽手水(うがいちょうず≒口をすすぎ、手や顔を洗い清めること。)に身を浄め、新しい気持ちになって尊前に向かいます。そうした習慣は古くから行われたと思われます。
江戸時代になると手水石は全国にひろがり、鳥居と同様に手水石のない神社はないほど多く造られました。
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(かんそう)
盥漱: |
手を洗い、口をすすぐ |
(かんそう)
盥嗽: |
手を洗い、口をすすぐ |
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地御前神社でみた手水石です。
わが町の日吉神社では澡盥と刻まれていましたので何かなと思ったのがはじまりで、東区の聖光寺でみた盥漱石と刻まれていたことで明治の文豪・夏目漱石の名前の由来を知ったり、また白神社で被爆した手水石などなど手水石に目が行くようになり、ここ地御前神社でも目がいったのでした、数が増えれば手水石の頁を作ってみようかなと思っていますが。 |
07.11.16裕・記編集 |