てんにょひめ
天女姫

伝説

  現在の南区向洋(半島)に残る「天女姫伝説」を取り上げました。
天然痘は、別名:疱瘡(ほうそう)と呼ばれていました。日本では種痘などにより1956(昭和31)年以降根絶されましたが、全国各地に疱瘡神社があり、病気を治す神として祀られています。
ここ青崎の疱瘡神社は、平清盛の側室・常盤御前の娘が祭られており、そこに伝わるのが「天女姫伝説」です。
平清盛(1118-1181)は、平安時代末期、貴族たちから政治の権力を武士階級に移した日本で最初の人物で、民間人としてははじめて太政大臣の地位につきました。音戸の瀬戸を切り開き、厳島神社を造営したことで知られています。そんな清盛が側室に生ませた子供の中に天女姫がいたのです。この娘、とても可愛らしかったのですが、病弱だったため、とりわけ大切に育てていたそうです。そんな天女姫が当時のはやり病である疱瘡にかかったのです。
清盛はなんとか病気を治そうと京から宮島へと天女姫を連れてきました。一心に祈願したのですが、その甲斐もなく亡くなってしまいました。失意にくれる清盛は神のお告げに従い、赤旗の立っている「仁保島 向灘」に姫を埋葬したのです。その地が現在の疱瘡神社といわれています。
清盛は姫の亡骸を狼や狐から守るために向灘の山を切り開いて堀を造りました。現在もこの青崎地区に多くの井戸が残るのも、そのとき雇った作業人のためのものと云われています。
(ほうそう)
疱瘡:
1)天然痘の俗称。また、種痘やそのあとについてもいう。
2)梅毒の別名。
(いもがさ)
疱瘡、痘瘡:
「いもかさ」ともいう。
天然痘(てんねんとう)の古名。また、そのあと。もがさ。
(とうそう)
痘瘡:
法定伝染病の一つ。痘瘡ウイルスの感染による。発疹は、あとに瘢痕(はんこん)を残す。伝染力がきわめて強く、死亡率も高い。予防は種痘。1980(昭和55)年WHO により絶滅宣言が出された。天然痘。疱瘡。
(ほうそうがみ)
疱瘡神:
1)疱瘡をつかさどるという神。この神に祈ると疱瘡をまぬがれ、また軽くしてもらえると信じられた。
2)疱瘡をもたらすと信じられた疫神。
以前厳島神社の頁を編集した時、平清盛関連伝説を調べているときにこの「天女姫伝説」も知ったのですが、今(2009年)になりましたがこの(向洋)疱瘡神社を訪ねるました。(広島市)南区が堀越公園に説明板を設置していましたので、「天女姫伝説」を疱瘡神社から独立した頁に編集しました。疱瘡神社の頁には、伝説については(もう少し詳しい)神社由来板が設置されていましたので、時間あるときに疱瘡神社の頁もみていただければ幸いです。
 09.08.22裕・記編集

’09.05.02.撮影
広島市南区東青崎堀越2-12-11 堀越公園
堀越公園から疱瘡神社までの道案内になっています
伝説にある向洋(向灘)半島の掘割作業の想像図が掲載されています



「民話・伝説」編



広島ぶらり散歩へ
堀越公園
  (設置の説明板)天女姫伝説
  (南区堀越)道路幅員擴張
天女姫伝説
(堀越)疱瘡神社


「堀越・向洋地区」編





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