瀬川卯一翁彰徳碑

  安佐南区山本の平山八幡神社に建立されている「瀬川卯一翁彰徳碑」です。
※1926(大正15)年1928(昭和3)年災害発生時山本村村長だった瀬川村長の復興に対する功績が記されていることから水害関連碑としても捉えられています。
勲六等瀬川卯一翁ハ明治六(1873)年五月素平氏ノ二男トシテ生ル資性謹厳高潔温雅ナル君子人ナリ
明治二十八(1895)年収入役同三十三(1900)年助役同三十五(1902)年村長ニ選バレ四十七年ノ久シキニ彌リ恪勤村政ニ竭シテ治績大ニ擧リ聲望蔚然トシテ闔村其ノ徳ヲ景仰セリ
大正十五(1926)年昭和三(1928)年の両度ニ亙ル山津浪ニヨル稀有ノ水害ハ死者二十四名流失家屋十数戸ヲ出シ惨状目ヲ蔽ハシムルモノアリ翁ハ深ク之ヲ憂ヒ蹶然起ツテ其ノ救恤ニ心血ヲ濺ギ河川改修ノ大工事ヲ完遂シ全村ヲ水魔ノ惨禍ヨリ救ヘリ又國民學校ノ改築農地ノ改良車道ノ改修溜池ノ築造等業績擧ゲテ數ヲ可カラズ
翁ハ安佐郡町村長會長廣島縣町村長會副會長等ニ推サレ克ク職責ヲ完ウセリ宜ナル哉昭和十三(1938)年擧行ノ自治制發布五十周年記念式ニ於テ内務大臣ヨリ表彰セラレ敍勲ノ特典ニ浴ス更ニ畏クモ有栖川宮記念厚生資金事業選奬トシテ高松宮家ヨリ表彰ノ光榮ヲ拝ス其ノ他海軍大臣廣島縣知事全國町村長會長帝國耕地協會長ヨリ功勞顯著ナリトシテ表彰ヲ受ク眞ニ故アリト謂フベシ
茲ニ於テ村民胥謀リ碑ヲ建テテ徳ヲ頌シ事績ヲ勒シテ永ク後昆ニ傳フト云辭
           昭和十八(1943)年十一月三日   安佐地方事務所長 田村継一 撰
瀬川卯一:
(1873-1944)
安佐郡山本村村長(1902-1941)。勲六等瑞宝章叙勲。
(ゆざわ みちお)
湯沢三千男:
(1888-1963)
第26代廣島縣知事。県知事就任:1932(昭和7)年6月28日-1935(昭和10)年1月15日
内務省官僚。栃木県出身。東京帝国大学卒業。
1929(昭和4)年10月-1931(昭和6)年12月宮城県知事。1935(昭和10)年1月-1936(昭和11)年3月兵庫県知事。1942(昭和17)年(東条内閣)内務大臣。戦後1959(昭和34)年参議院議員(自民党)栃木県選挙区。
資料をみていてここ平山八幡神社に「瀬川卯一翁彰徳碑」が建立されていることを知りました。(わたしが)注目したのは、官選・第26代広島県知事であった湯澤三千男が揮毫しているところだったのです。それは、歴代県知事の足跡を探しているからで、行ってみなくてはと思っていたのです。2010年になりましたが訪ねました。
碑は1943(昭和18)年建立で湯沢が県知事時に揮毫したものではありませんでした。瀬川が村長を辞めた1941年か翌(1942)年ころ「彰徳碑」建立の話が出たとき広島県知事であったこと、1942年当時内務大臣をしていた湯沢に揮毫を依頼したのではないだろうかと(わたしは)思ったのですが。
2019年広島市の水害関連碑web siteにこの瀬川卯一彰徳碑が取り上げられていましたので、遅まきながらわたしも水害関連費として取り上げました。
10.03.04裕・記編集

10.02.12撮影
広島市安佐南区山本7-30-34

10.02.12撮影


















10.02.12撮影

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「広島ゆかりの人たちの石碑など」編


「水関連」編



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(山本)平山八幡神社
  瀬川卯一翁彰徳碑


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