(可部の民家)舟板壁

  安佐北区可部の民家外壁に用いられている「舟板」を取り上げました。
拝見した民家は、廃船になった船(舟)の側板が外壁に打ち付けられています。
その板は防水の役目として利用されていますので、(廃船の)リサイクルが充分になされているように思います。
今回、舟板の朽ちた下に土壁を垣間見た時(わたしは)考えたのです。
土壁というもの火事に強い建物として用いられてきたのでしょうが、土壁は雨に当ると弱いもので、その弱点をカバーする物として漆喰を塗り雨に強い建物にしているのが土蔵なのでしょう。その漆喰に比べれば、廃船の板を利用して土壁を雨から守る役割を持たせたら費用的に安価ですむということで、民家の外壁に利用されたのではないのだろうかと思ったのですが、防火という点ではチト説得力に欠く考えですが。
わたしは、西区・草津で民家の舟板塀(壁)をみたのがはじめてでした。いまは解体され新築されて無くなってしまいました。南区の向洋にもあったそうで、その場所付近をみたのですが(わたしが探し切れなかったのかもしれませんが)無くなっているようでした。ここ可部の舟板壁は広島の街では貴重なものだと(わたしは)思っています。
以前は可部の街には、舟板を利用した壁が、複数箇所あったそうです。
今回拝見した舟板壁の民家は、家主の方はここに住まれておらず、空き家となっておりますので、(この前まで見ていた)舟板壁が突然無くなってもしかたないような状態なのだと(わたしは)思ったのです。
広島ぶらり散歩「旧・可部町」編を編集していて、みていないもの、知らない事で、みたいもの知りたいものがあったので、今(2011年1月)回の交流ウォーク探検隊の時に、NPO法人ウィングかべが運営する「可笑屋」で尋ね教えていただこうと思っていたのです。
その一つが、可部の街に残ると知った、舟板壁(塀)をみることだったのです。
調べて知った(可部)森八幡神社根際の民家の外壁に残る舟板をみに行ったのですが、既にその民家は解体され更地になっていたのです。その事を「可笑屋」で話したのです。理事長さんがもう一軒残っているのですと云われたので、地図でその場所を教えていただきたいとお願いしたのですが、地図上ではなかなかわかりずらいということで、ボランティアガイドをされているE氏に、案内して頂ける事となり、この頁が編集できました。
11.03.25.裕・記編集

11.01.08撮影

11.01.08撮影
広島市安佐北区可部2-18

11.01.08撮影

11.01.08撮影
朽ちた舟板の下に土壁がみえていました

11.01.08撮影
わずか2段ですが、この基礎をみた時、安佐南区東野地区で知った「とんこ石積み」かなと思い基礎も含めて撮影しました



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「旧(安佐郡)可部町」編





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