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安佐北区亀山南の両延神社に建立されている「奉斎殿」をこの頁で取り上げました。 |
両延神社境内社奉斎殿の由来 |
平成3(1991)年9月27日襲来した台風19号、この台風は全国各地に甚大な被害を与えました。厳島神社の能舞台が倒壊されたように、各地の神社でも、社伝の損壊、あるいは数百年の樹齢を誇る御神木の倒木等、古今類例稀な大型台風でした。
当両延神社にあっても、本殿屋根の銅板が破損したのを始め、数十本にのぼる桧や杉が倒れ、この倒木により境内建物が損壊する等多大な被害を受けました。従前この地にあった「御旅所」も損傷を受けた建物の一つでした。 |
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『御旅所一宇再建弘化二年』との棟札が示すように、現在儀式殿がある地に、弘化2(1845)年建てられたもので、昭和34(1959)年この地に移築、爾来境内諸社を集め奉斎してきました。
ところが、此度の台風による損傷著しく、止むなく取り壊すことになりました。
そこで「自然を畏み、鎮守の森の保全を誓い」台風19号による倒木を用材として平成4(1992)年4月造営なったのがこの「境内奉斎殿」です。
因みに、この額も倒木の一部を用いた一枚板です。 |
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由来板にある、1991(平成3)年わたしは丁度宮島対岸の宮島口で仕事をしていて、朝早くから上空を(報道の)ヘリコプターが飛んでいました。ニュースで、厳島神社の能舞台が倒壊した事を知った思い出があります。その後、塩害での長期の停電も記憶に残っています。それほどひどい被害があった台風でした。 |
ここ両延神社でも大きな被害を受けたようで、倒木を再生利用することで、この奉斎殿が建立されたことを知りましたので、撮影しこの頁を編集しました。 |
11.08.09.裕・記編集 |