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安佐北区亀山に建てられている「満願寺薬師堂」です。 |
1819(文政2)年当時の大毛寺の庄屋が藩主に提出した「控え文書」によると、「満願寺跡に 梁行二間・茅葺の薬師堂一宇・福王寺抱」とあり、文政年間にはかなり縮小されていたと考えられています。
この薬師堂は、安政年間(1854-1860)に現在地に移され、明治の中ころに大修理、さらに
木材一式を本寺である福王寺から受け、1950(昭和25)年に修理したのが、現在のものだそうです。
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*風呂明神社の資料は、亀山公民館の亀山地域の史跡を参考にしました。 |
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福王寺は、811(弘仁2)年弘法大師(空海:774-835)によって開基され爾来、盛時には、大毛寺、綾ヶ谷、九品寺を寺領とする霊山勝地の道場として山上に十二、山麓に四十八の寺坊を連ねるまでになりました。その後、一時衰微の兆しをみせていましたが、1315(正和4)年禅智上人によって再興されました。室町時代には、国内真言寺院を傘下に収めたともいわれ、1460(長禄4)年当時には、阿闍利以上の僧の定員は25人を数えるほどになっていたそうです。 |
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風呂明神に立ち寄り参拝したあと、下って国道191号線に出てJR可部駅方向にぶらり散歩して途中で、この満願寺薬師堂を訪ねました。 |
11.08.24.裕・記編集 |