「西国街道四日市」モニュメント

  東広島市西条本町の西条駅舎外壁に建立されているモニュメント「西国街道四日市」です。
*モニュメント制作者は、広島大造形芸術教育学講座の人たちのようです。
東広島市の中央、四日市次郎丸村は、天正年間(1573-1591)に市が起こったと伝わっています。
江戸初期に広島藩が西国街道の整備を行い、ここ四日市には、御茶屋と呼ばれる藩内最大の本陣・脇本陣が設けられるなど、宿場町・市場町として大いに賑わいました。
酒造りは、この頃から行われており、町中には延宝3(1675)年に建てられた酒蔵が伝存し、発掘調査により醸造遺構も明らかとなっています。
その後、近代には軟水醸造法*が採用され、1894(明治27)年山陽鉄道の(三原〜広島間)開通によって飛躍的な発展を遂げました。現在では、わが国有数の名醸地の一つに数えられ、国際学術研究・先端技術開発の要地、東広島市の表玄関として伸暢(しんちょう=伸長)の途にあります。
広島県内の地層は花崗岩層で、湧出る水は特有のうま味を持っていますが、その水は、カルシウム含量の少ない軟水であることが酒造りでの大問題であったのです。
酒の味は、麹(こうじ)菌によるデンプンの糖化と酵母によるアルコール化との微妙なバランスにより決まることから酒造りに使用される水は、それらの発酵を促進させるカルシウムを多く含む硬水が理想的なものだったのです。灘で酒造りが栄えたのは、硬水に恵まれていたからです。
明治時代後期になり、これを克服する広島独自の軟水醸造法を開発した人物が現れました。豊田郡三津(現在・東広島市安芸津町三津)の醸造家・三浦仙三郎(みうらせんさぶろう:1847-1908)です。彼はしっかりした麹を造ることによって米の糖化を進め、軟水でも発酵を活発にさせる醸造法を編み出しました。彼はその醸造データを隠さず酒造りの秘訣を地元に広める努力をしたことで、広島の酒特有の芳香とうま味は、この独自の麹造りの賜物であるそうです。
わたしが通勤で利用していた当時の西条駅にはこのモニュメントはなかったのですが、駅の外壁を飾るモニュメントとして堂々とした作品だなと思いました。モニュメントをみると2005年2月に設置されていますので久しぶりに西条駅を利用したことがわかりました。
10.04.05裕・編集

09.11.28撮影
東広島市西条本町12-3 西条駅前

09.11.28撮影

09.11.28撮影
「広島大学教育学研究科」三根先生、一鍬田先生、大学院学生が描いた江戸時代の西条の酒造り風景だそうです

09.11.28撮影
西國街道四日市
(国際ロータリー創立100周年記念)
廣島大學學長牟田泰三書
2005(平成17)年2月23日
西条ロータリークラブ
制作協力
広島大造形芸術教育学講座
(独)酒類総合研究所
広島杜氏組合



「野外彫刻など」編



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JR西条駅2000年
JR西条駅(駅前整備後2009年)
西国街道四日市・モニュメント


「東広島市」編





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