さいごうじ
西郷寺

  尾道市東久保町に建てられている「智月山(ちげつさん)等持院(とうじいん)西郷寺」です。
智月山等持院・西郷寺は、正慶年間(1332-1333)に遊行六世・一鎮上人によって開基された時宗のお寺です。
当初は「西江寺」という寺名でしたが、後に「西郷寺」と改称されました。通称「入江の道場」と呼ばれ、常称寺と共に時宗布教の道場でした。かつては寺坊塔頭を多く抱え、中でも「水之庵」には織田信長(1534-1582)に叛いた荒木摂津守村重(1535-1586)が隠棲していたと伝えられています。
同じくこの寺には「毘沙門堂」という坊もあったようで、現在は寺内本堂脇に「毘沙門堂」が建立されています。また、当山は室町幕府初代将軍・足利尊氏(1305-1358)とも関係があり、故に「等持院」の院号がつけられていると思われます。

(※京都にある足利将軍家菩提寺で歴代将軍木像が安置されている寺の名前が等持院。)
   西郷寺本堂は、国の重要文化財。昭和36(1961)年6月7日指定
構造形式:桁行七間、梁間八間、寄棟造、本瓦葺
南北朝時代の文和2年(1353)に二代目住持の託阿(たくあ)が発願して造られた建造物です。角柱上に舟肘木を置くだけの簡素な形式ですが、方三間の内陣の周囲を外陣がめぐる形式の平面は浄土教に特徴的で、時宗本堂最古の遺構として貴重なものです。
本堂内天井は手を打つと反響する、いわゆる「鳴き龍天井」となっています。
   西郷寺山門は、国の重要文化財。昭和36(1961)年6月7日指定
構造形式:棟門、本瓦葺
室町時代の貞治年間(1362-1368)の建築で、板蟇股(かえるまた)や破風、軒などに室町時代の様式がみられます。一説には応永2(1395)年大一房住持によって建立されたと伝えられ、大一房は備後相方城主の夫人とも云われているそうです。
尾道中央図書館から尾道東高校に建立されているという林芙美子の碑をみに行く途中にこの西郷寺が建立されていますので立ち寄ったのです。
帰宅後尾道を紹介しているNET上の情報では「鳴き龍天井」が有名とありましたが、広島県教育委員会の資料では境内で見学できるのは外観のみとありましたので、特別なコネクションがないと本堂内は拝見できないようでした。
11.05.13裕・記編集

11.03.04撮影
広島県尾道市東久保町8-40

11.03.04撮影

11.03.04撮影
本堂

11.03.04撮影
山門

11.03.04撮影



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