(宮島)弥山原始林・石碑

  廿日市市宮島町のロープウェー獅子岩から弥山山頂に到る山道途中に建立されている「弥山原始林」石碑です。
1913(大正2)年にベルリン大学教授のアドルフ・エングラー(ベルリン植物園長:1844-1930) 博士が宮島を訪れ弥山を登山した際、ヤマグルマやマツブサなど植物系統学上の貴重な植物をみて、大いに感激したそうです。この世界的な植物学者は「私は、できることならは一生ここに住んでここで死にたい」とまで弥山の植物を激賞したと伝えられています。
博士の強いすすめで、三好学(1861-1939)博士が天然記念物の指定を進言し、1929(昭和4)年に国指定、1957(昭和32)年には特別保護区になりました。面積は158.7haに及び弥山の北斜面を占めています。ツガ(栂)林とアカガシクロジロガシ・ツクバネガシなどを伴なうアカマツ(赤松)林から構成され、西南日本の暖帯から中間帯を代表する森林で、瀬戸内海に島に残る極相林として貴重な存在です。
ロープウェー・獅子岩駅から弥山山頂に行く途中でみた石碑でした。
根際に説明板が設置されていましたので弥山原始林の天然物指定への経過がわかりました。東京帝大教授であった三好学博士はドイツ留学されたということで、エングラー博士とはドイツつながりでした。
09.08.16裕・記編集

08.06.14撮影
広島県廿日市市宮島町 

08.06.14撮影
天然記念物 瀰山原始林    史蹟名勝天然記念物保存法ニ依リ 昭和四(1929)年十二月文部大臣指定
昭和六(1931)年2月建設 文部省



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