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廿日市市宮島町弥山に建てられている「求聞持堂」です。
※辞書引くと「ぐもんじ」ですが、説明板は「″」がなく「くもんじ」と読めましたので表題はそれに従いました。 |
弘法大師(空海:774-835)が求聞持(ぐもんじ)の法を修した霊地と伝えられ、古くからここに求聞持堂があり、1487(長享元)年再建されましたがそれは1888(明治21)年炎上しました。
1894(明治27)年に復興したものの、1991(平成3)年9月台風19号により建物は全壊。現在の求聞持堂は、1996(平成8)年に再建されたものです。
付近には原始的な磐座信仰の対象とみられる巨岩がおおく、これに習合した真言密教の遺跡が少なくはありません。なかでも求聞持堂下方の絶壁に刻まれた曼陀羅石(現在立入禁止でみることができません)や、水精寺の銅鐘が注目されます。
阿波の大龍嶽、土佐の室戸岬とともに、真言密教の日本三大道場となっています。 |
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(ぐもんじほう)
求聞持法: |
〔仏〕 密教で、記憶力の増進などを得るための修法。
一般には虚空蔵菩薩求聞持法をさす。 |
(いわくら)
磐座;岩座: |
〔「いわ」は堅固の意〕
神の御座所。自然の巨石をさす場合が多い。 |
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大聖院でいただいた「宮島・瀰山」というパンフレットに弥山本堂裏手に求聞持堂があると案内がありましたので、裏手にまわり撮影しました。曼荼羅岩(説明板では曼陀羅を使っています)は、弘法大師が刻んだという文字がある大岩は(現在)危険なので近づくのは不可と記述がありましたが、そう云われると見たいと思い下を覗き込んではみましたが行けませんでした。 |
09.01.04裕・記編集 |