(弥山) さんきどう
三鬼堂
  廿日市市宮島町弥山に建てられている「(宮島)三鬼堂」です。
ここ三鬼(権現)堂は、日本で唯一鬼の神を祀っています。
江戸時代には、現在の御山神社が三鬼堂でしたが、明治初期に霊火堂の右側の石段の上の現在地に建てられました。「宮島のさんきさん」と呼ばれています。
主神は、追帳鬼神(ついちょうきしん:大日如来の化身)、時眉鬼神(じびきしん:虚空菩薩の化身)、魔羅鬼神(まらきしん:不動明王の化身)、この三鬼神のもとに全国の天狗たちが集まり、神通力をもって生きとし生けるもの全てを加護しており、福徳、智恵、断切の徳を備えた弥山の守護神だそうです。
伊藤博文(1841-1909)もこの三鬼神を篤く信仰し、度々参詣に訪れたそうです。
(だいにちにょらい)
大日如来:
真言密教の教主。宇宙の実相を仏格化した根本仏。
像は宝冠をつけ結髪した菩薩形に表される。曼荼羅では主座を占め、智の面を示す金剛界では智拳印(ちけんいん)、理の面を示す胎蔵界では法界定印(ほっかいじょういん)を結ぶ。
遍照如来。毘盧遮那。
(こくうぞうぼさつ)
虚空蔵菩薩:
虚空が無限に一切のものを蔵するように、その智慧と功徳(くどく)が広大無辺である菩薩。
胎蔵界曼荼羅の虚空蔵院の主尊で、蓮華座に座し、五智宝冠を頂き、右手に智慧の宝剣、左手に福徳の如意宝珠を持つ姿に表す。 虚空蔵。
(ふどうみょうおう)
不動明王:
五大明王・八大明王の主尊。大日如来の命を受けて魔軍を撃退し、災害悪毒を除き、煩悩を断ち切り、行者を守り、諸願を満足させる。
右手に利剣、左手に縄を持ち、岩上に座して火炎に包まれた姿で、怒りの形相に表す。
両眼を開いたものと左眼を半眼にしたものとあり、牙を出す。制迦(せいたか)・矜羯羅(こんがら)の二童子を従えた三尊形式が多い。  不動尊。無動尊。
(まら)
魔羅;摩羅:
〔梵 mra「障碍」などと訳す〕
1)〔仏〕 人の心を迷わし修行のさまたげとなるもの。 2)〔もと僧侶の隠語〕陰茎。男根。
※追帳、時眉は三省堂漢和中辞典には記述がありませんでしたが、(社)宮島観光協会の資料で教えていただきました。
広島新四国88か所霊場第10番(西区庚午中の)真光院を訪ねたとき「広島の三鬼さん」といわれ、大聖院西広島別院となっていることを知りました。その本坊である、宮島弥山の三鬼堂へは先にお参りしているのにこの頁を編集していなかったので、編集しなくてはと思ったのですが、2009年になり編集しました。
2012年にも撮影していました。2015年にいまになりましたが、この頁を更新しました。
15.06.30.更新   09.01.05裕・記編集
  関連頁:(弥山の)三鬼堂、 (三瀧寺)三鬼権現堂、 (福王寺山の)三鬼権現堂。   (大聖院西広島別院)眞光院

08.06.14撮影
広島県廿日市市宮島町弥山

08.06.14撮影
堂内

12.04.08.撮影
奉納額:烏天狗(鴉天狗)と大天狗

12.04.08.撮影
「三鬼大権現」額  仁和寺第四十六世門跡大僧正(吉田)裕信の書

12.04.08.撮影

12.04.08.撮影



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