三ツ城古墳 No.3

  三ツ城古墳の埋葬施設を中心に説明板なども撮影した頁です。
説明板は、(考古学にも疎いわたしでも)三ツ城古墳の概要が把握できるように丁寧に説明されていました。
06.06.23裕・編集
          三ツ城第1号古墳
  第1号古墳は、鍵穴の形をした全長≒92m(後円部径62m、高さ13m、前方部幅≒66m、高さ11m)の前方後円墳で、左右にくびれた部分に祭壇と考えられる造出(つくりだし)があります。広島県内では最大の古墳です。墳丘は3段に築かれ斜面は葺石(ふきいし)で覆われています。それぞれの段には、円筒埴輪や家形・短甲・鶏などの埴輪が約1800本立て並べられています。
墳丘の周囲には古墳と外部を隔てる為の溝があり、西側の造出からは溝を渡る為の陸橋(通路)と、造出に登る為の道が見つかっています。
後円墳の頂上に三基の埋葬施設があります。二基は内側の箱形石棺を石槨(せっかく)が包み込んだ二重構造となったものと箱形石棺が一基設けられています。葬られた人は古墳の規模から安芸の地域をまとめていた大豪族と思われます。

06.02.22撮影
                      三ツ城第1号古墳 1号埋葬施設
  この埋葬施設は最初に造られたもので人を葬った箱形石棺のまわりを石槨が包見込む形のものです。
箱形石棺の長さは≒1.7m、幅30〜40cm、深さ≒30cmで床に1枚の敷石があります。石槨の大きさは長さ≒2.3m、幅≒80cmです。石棺・石槨のそれぞれには石の蓋がのる二重構造になっています。
石棺の中には女性と思われる人骨と鏡・首飾りがあり、蓋石の左右から鉄の刀が2本出土しています。
                      三ツ城第1号古墳 2号埋葬施設
  この埋葬施設は内側の箱形石棺のまわりを石槨が包見込む形のもので、二重の箱型石棺と呼べます。
箱形石棺の長さは≒2m、幅30〜50cm、深さ≒45cmで石槨は長さ≒2.5m、幅≒1mです。
石棺・石槨のそれぞれには石の蓋が被せてありました。石棺の内側には朱が塗られ石棺の中には壮年の男性の人骨と首飾り、櫛、腕輪、鉄の刀などがありました、
この埋設施設は後円部のほぼ中心にありこの古墳を作らせた人物が葬られたものでしょう。
 第2号古墳は、お椀を伏せた形の円墳で、埋葬施設は箱形石棺と考えられていますが多くの石がなくなっています。斜面には葺石がありますが、埴輪はありません。鉄の鏃(やじり)5本などの出土があったそうです。

現在石に囲まれたレンガ色の部分が、箱形石棺を納めるために穂垂れていた穴の範囲です。


06.02.22撮影

06.02.22撮影
    三ツ城第3号古墳埋葬施設

  第3号古墳は楕円形の古墳です。尾根と第2号古墳とを分ける溝の中に造られています。
墳丘の中央には箱形石棺(長さ≒1.5m、頭部幅50cm〜足部幅20cm、深さ≒30cm)が一基あります。
副葬品は発掘時はありませんでした・
 石棺は埋め戻されこのタイルの下にありますが石棺を真上から写真に撮り実物大に引き伸ばしてタイルに焼きつけ、古墳の上においています。

06.02.22撮影
(右) 1号埋葬施設蓋石

’左) 2号埋葬施設蓋石



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