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東区二葉の里に鎮座の「広島東照宮・唐門、翼廊」をこの頁では取り上げました。 |
広島東照宮・唐門(一間一戸向唐門、本瓦葺)。翼廊(東西とも桁行十間、梁間一間、一重、切妻造、桟瓦葺)
社殿前に翼廊と唐門を配置している形式は日光東照宮に見られ、広島もこれに倣っています。
唐門は、唐破風造りの屋根に、細部の造りが禅宗様となっており、破風の部分に透かし彫りなどが施されています。また、彫刻部分は極彩色に彩られ、他の部分には朱漆を塗った跡が見られます。
翼廊は、唐門と対照的に和様を基調とした簡素な造りになっており、唐門の左右十間(約18m)の堂々たる規模で、全国的にも少なく、貴重な建造物だそうです。
昭和50(1975)年9月22日広島市重要有形文化財に指定されています。
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*唐門、翼廊の資料は(財)広島市文化財団文化科学部文化財課のものを参考にしました |
2006年1月の交流ウォークのときに説明を聞きながら撮影もしたのです。広島東照宮の唐門は向唐門で饒津神社も向唐門ということを教わったのです。 |
新聞などの報道によると、「広島東照宮・唐門及び翼廊保存修理工事」が2012年5月29日竣工式典が営まれたそうですので、現在はこの頁で撮影した唐門、翼廊ではなく1648(慶安元)年の創建当時のように再現されています。 |
13.02.04.更新 06.05.27裕・記編集 |
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04.01.02.撮影 |
広島市東区 二葉の里2‐1‐18 向唐門 |
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06.06.01.撮影 |
06.06.01.撮影 |
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06.06.01.撮影 |
正面から見上げてみました |
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長尾山の額について:広島東照宮の建立にあたり、江戸の上野寛永寺の末寺・長尾山(ちょうびさん)松栄寺を別当寺として勧請したことに由来があります。 07.10.13追記 |
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(まつじ)
末寺: |
本山・本寺の支配下にある寺。 |
(べっとうじ(
別当寺: |
神宮寺の一種。神社境内に建てられ、別当が止住し、読経・祭祀(さいし)・加持祈祷とともに神社の経営管理を行なった寺。 |
(べっとう)
別当: |
(本官をもつ人が他の職務の統轄に当たるときに補任される職名)
5)神宮寺(宇佐・鶴岡・石清水など)で、庶務をつかさどる者。検校に次ぐ。 |
(けんぎょう)
検校: |
1)寺社の事務を監督する職。東大寺・高野山・石清水(いわしみず)・春日など重要な寺社に置かれた。 |
(かんじょう)
勧請: |
1)神仏の来臨を請うこと。
2)神仏の分霊を他の場所に移しまつること。 |
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06.01.21.撮影 |
社殿側から唐門をみました。
広島駅(新幹線口)がJR関係建物の解体でまるまる見えるようになりました。 |
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06.06.01.撮影 |
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(からもん)
唐門: |
唐破風(からはふ)形の屋根をもつ門。
正面を唐破風造りとし妻入りのものを向(むこう)唐門といい、平入りのものを平(ひら)唐門という。 |
(はふ)
破風: |
屋根の切妻にある合掌形の装飾板。また、それに囲まれた三角形の所。
屋根の形式、破風の位置や形によって切妻破風・反り破風・唐破風・千鳥破風などの種類がある。破風板。 |
唐破風: |
破風の形式のひとつ。
中央部は弓形で、左右両端が反りかえった曲線状の破風。門・玄関・神社の向拝の屋根や軒先などに用いる。 |
(よくろう)
翼廊: |
教会堂で、内陣の手前に身廊と十字に交差して設けた廊下の左右に突き出た袖の部分。袖廊(そでろう)。トランセプト。 |
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