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安芸区中野の専念寺に建立されている「鉄道遭難者追弔塔」です。 |
大雨降洪水至鉄路破列車覆咄嗟之間出未曾有之悲惨時死者三十六人※傷者亦少乃収屍当寺誦経焉実
大正十五年九月二十三日拂暁也有志者相謀建塔供養以表追悼之意
鉄道遭難者追弔塔 昭和2(1927)年8月建之 工事施工 中野八松 |
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建立資金は鉄道省、門信徒の賛助を受けることと遭難記念絵葉書(8枚組)頒布利益金を充当と決定し、収入5,987円16銭、支出5,466円20銭、残金520円96銭だったそうです。 |
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畑賀村水害碑の資料を探していて、専念寺にこの「鉄道遭難者追弔塔」に建立されていることを知りました。
大正15(1926)年9月11日の大水害で36名の方々が亡くなるなどの大きな被害を出していたのですが、9月23日に再び豪雨で瀬野川の堤防が決壊し安芸中野駅近くで鉄道事故が起こりました。犠牲になった方々は、専念寺の本堂に安置され、10月3日に追弔会がおこなわれたと聞きます。この事故当時は客車が木造であったことで多くの犠牲者を出したとされ、客車の鋼製化への転換に拍車がかかったとも聞きますが? |
08.10.21再編集 05.07.26裕・編集 |