西頭哲三郎原型:川上音二郎・像

  福岡市博多区上川端町の川端町・博多座前バス停前に建立されている「川上音二郎・像」です。
※像の原型作者は、(初代)西頭哲三郎(1921-1996)です。
2007年1月23日の西日本新聞の記事によると
『博多区の博多川端商店街入り口に立ち、観光名所にもなっている地元出身の明治の名優「川上音二郎」の銅像が、近くの博多小学校に移設された。
川上音二郎像建設期成会の会員や音二郎の縁者、同小六年生らが参加して1月22日、除幕式があった。銅像の敷地を提供している福岡銀行博多支店の建て替えに伴う移設で、来(2008)年春まで同小内に据えられる予定。
音二郎は、現在の博多小校区内で生まれ、同小の「祖先」となった学校にも通ったという。銅像は「博多の偉人にまちづくりに加勢してもらおう」と、地元住民でつくる同期成会が1987(昭和52)年12月に建立。博多人形師の初代西頭哲三郎が原型を制作した』建替えの時に仮移設されたという記事で、建立年月がわかり、作者がわかりましたので追記しました。
川上音二郎(かわかみ おとじろう)  1864-1911(文久4年-明治44年)
 俳優。博多中対馬小路に生まれる。14歳で上京、職を転々としたのち、郷里で政治運動に投じ、しばしば投獄された。やがて政談演説が禁止されると、大阪の寄席に現れ時局風刺の漫談を演じ、明治20(1887)年には京都の中村駒之助一座で俳優として出演、1890年に東京の開盛座に進出、翌年中村座公演を果たし、ことに幕間に演じたオッペケペー節が評判をよんだ。1893年パリに赴き、帰国して西洋演劇の意匠を取り入れた翻案劇『意外』を上演するなどで大成功を収めた。1896年には東京・神田に自力で川上座を建設したが、代議士に立候補して落選し、人手に渡った。1899年には妻の貞奴とともに一座を率いて欧米に公演し、好評を得た。帰国後、正劇(せいげき)運動と銘打って興行形態を改革するが俳優としてはあまり評価されず、晩年は興行師としての仕事に専心し大阪に帝国座を建てた。 
川上貞奴(かわかみさだやっこ:本名・小川貞) 1872-1946(明治4年-昭和21年)
わが国で初めて「女優」とよばれた。本名小熊貞。東京・日本橋生まれ。15歳で葭町(よしちょう)の芸者となり、伊藤博文の知己を得た。明治24(1891)年、川上音二郎と中村座公演の際に知り合ってM27年結婚し、経済的に彼を支えた。1899年に音二郎とともに欧米に巡業し初めて女優として舞台を踏んだ。帰国後は川上の正劇(翻訳劇)運動の女優として活躍、1908年(明治41)には帝国女優養成所を主宰して帝劇女優劇の基礎を築いた。大正6(1917)年引退したが、1924年には久留島武彦の協力で「川上児童劇団」を発足させ、昭和7(1932)年まで経営にあたった。川上没後、福沢桃介(ももすけ)(福沢諭吉の女婿)が彼女を助けてきたため、世間の批判を受けることもあった。1933年に岐阜県鵜沼(うぬま)に貞照寺を建立して入山。
資料:小学館版 ポケット百科事典:写真は講談社版 日本語大事典より
2002年(わたしが育った寿通りと目と鼻の先の)上川端バス停の根際にこの川上音二郎像をみたので撮影しました。わたしが育った当時はこの像はなく、この通りは西鉄のチンチン電車が走っていた時代でしたので、昔々と云えるほど前になっています。
今(2013年)回広島ぶらり散歩「野外彫刻など」編の中に地域別で紹介しようと思っているその頁に広島県以外の野外彫刻なども取り上げようと思って、この像の事をNET検索してみると、建立時期、作者がわかりましたので追記しました。
 13.1015更新     02.08.17裕記編集

02.08.15撮影
明治通り(元電車道)川端バス停前の川上音二郎の銅像
      オッペケペ節
権利幸福嫌ひな人に、自由湯をぱ飲ましたい。オツペケペ、オツぺケぺポペツポツポー、
堅い上下(かみしも)角(かど)とれて、マンテル、ズポンに人力車、いきな束髪ポンネツト、貴女や紳士のいでたちで、表面の飾りに好いけれど、政治の思想が欠乏だ。天地の眞理が分からない。心に自由の種を蒔け。オツオペケペ、オツペケペツポー、ペツポツポー
當り外さぬ中村座書生の所作事。オツペケぺ、川上ゑんちやうの大一座、自由の権利で教導し、板垣遭難大当り、監獄写真は物凄い、心の迷で赤いべゝ、存廃娼妓の問答は得意の弁士で大笑ひ、議論はまち/\客の癖。オツオペケペ、オツペケペツポー、ペツポツポー
米価騰貴の今日に、細民困窮顧みす。オツペケペ、目深に被つれ高帽子、金の指輪、金時計、権門貴顕に膝を曲げ、芸者太鼓に金を蒔き、内に米を倉に積み、同胞兄弟見殺しか、幾ら慈悲なき慾心も、余り非道な薄情な。但しに冥土のお土産か、地獄で閻魔に面会し、賄賂使ふて極楽へ行けろかへ、行けないよ。オツオペケペ、オツペケペツポー、ペツポツポー



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