くんしゅさんもんに
いるをゆるさず
不許葷酒入山門 |
禅寺の門の脇の戒壇石に刻まれる句。
清浄な寺門の中に修行を妨げ心を乱す不浄な葷酒を持ち込んだり、それらを口にしたものがはいることを許されないの意。 |
(かいだん)
戒壇: |
僧侶になるための授戒の儀式を行う壇。日本では、754年東大寺に鑑真が臨時に設けたのに始まり翌年東大寺、761年には下野国薬師寺筑前国観世音寺に常設の戒壇が設けられた。 |
(かいだんせき)
戒壇石: |
律宗禅宗などの寺院の前に立てた石標。多く、「不許葷酒入山門(くんしゆさんもんにいるをゆるさず)」の句が刻んである。結界石。 |
()けっかい
:結界 |
1)仏道修行に障害のないように、一定地域を聖域として定めること。
2)密教で、一定の修法の場所を限って印を結び、真言を唱えて護り浄めること。 |