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安芸郡府中町山田の山田公会堂根際に鎮座している「山田稲生神社」です。 |
約700年前の建立と伝える古い歴史を持つ神社で、1910(明治43)年多家神社に合祀されました(社殿は多家神社境内貴船神社として今も残っています)。
主祭神は猿田彦命、食稲魂命、大宮女命で、いずれも荷田の神※、五穀の神として昔はどこの地にもこの神は祀られていたそうです。
現在の社殿は1943・1944年(昭和18・19年)頃に地元の人たちが社殿を買い受けて再建したもので、貴船神社に移築された鳥居は1872(明治5)年山田連中によって建立されているものです。
(この神社の)境内には、文化年間(1804-1817)流行病を鎮めるために建てられた石碑が残っており、この石碑は耳護観音堂(みみごさん)といい、時折りお参りする人の姿が見られるそうです。 |
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「荷田(かだ)」を国語辞典で引くと姓氏の一、とあります。そして荷田春満(あずままろ:1669-1736)江戸中期の国学者歌人。京都伏見稲荷神社の神官。とありました。
いまは伏見稲荷大社と称していますが、稲荷神社の総本宮とされる伏見稲荷神社の神官と云う事から荷田の神はお稲荷様のことかなと思ったのですが。 |
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府中町役場の資料にこの山田稲生神社の紹介があり、(府中)貴船神社を訪ねましたので、この神社も訪ねようと思ったのです。路地の先に鎮座している小さな社でしたが、この神社はすぐにわかりました。広島市内でも見る「稲生」と書いてイナオとは読まずイナリと読む神社でした。 |
09.07.06裕・記編集 |