(聖光寺の)盥漱石

  東区山根町の聖光寺に江戸時代に寄進された「手水鉢」です。
※手水鉢には「盥漱石」と刻まれています。
盥漱石:なんと読むかは別にしてこの石の役割は画像からおわかりになるでしょう。
まず、盥という字は以前わが町の日吉神社で澡盥という文字をみて辞書を引いて知っていましたのでわかりましたが、次の字がわかりませんでした。
最近わたしの常用辞書となった、三省堂・新漢和中辞典の盥を引くと盥の字のところに盥嗽(カンソウ):手を洗い口をすすぐがある、最初そうかと思ったのですが、どうみても口へんではないな(ミ)さんずいだな〜と漱かなと同じく辞書を引くとある盥漱(カンソウ)とありました。
ウウ〜〜ン・・・夏目漱石という小説家がいたなと間抜けな話、夏目漱石の名前の由来がわかったという次第なのです、大文豪の名前の由来も知らぬわたしでした。
漱石枕流(そうせきちんりゅう)
石で口をすすぎ、流れを枕とする。負け惜しみの強いこと。
晋ノ孫楚ソが「石に枕し、流れに漱(くちすす)ぐ」というべきを、誤って「石に漱ぎ、流れに枕す」といったが、むりにこじつけて誤りとはしなかった故事。
夏目漱石(1867-1916)の漱石はこの故事から、負け惜しみの強いことだそうです。
尚、「漱石」は当初、親友の正岡子規(1867-1902)の数多いペンネームのうちの一つであったが、夏目は正岡からこれを譲り受けているそうです。
この歳になって漢字を知らないこと公表しても仕方ないことですが、今になって知ることの楽しさをぶらり散歩することで、味わっているわたしです。しかしすぐ忘れる歳でもあるのです。
06.05.29裕・更新

’06.01.21.撮影
盥漱石  享保十六(1731)年辛亥七月十日  施主 橋翁妻 盥漱(かんそう)石
(かんそう)
盥嗽:
手を洗い、口をすすぐ
(かんそう)
盥漱:
手を洗い、口をすすぐ



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