おびんずるさま

  廿日市市佐方の洞雲寺本堂前に安置されている「おびんずるさま」です。
おびんずるさまは十六羅漢の一人ですが、日本では「なでぼとけ」の別称で善男善女の信仰を集める仏さまです。昔から像を撫でると病気が治り、病気にかからないとして崇敬されています。
賓頭廬(ひんずる)尊者にまつわる伝説それは、釈尊が舎衛国にいられたとき、給孤独園の長者の娘が、釈尊とその弟子たちを招じて供養したいと申し出た。各弟子たちは喜び、神通力をもって、供養先の富桜那跋陀那に行ったが、賓頭廬だけは、神通力をもって、逆に供養地も山もろともに、自分の方に引き寄せるという悪戯をして、釈尊から叱られ、大目玉をくらった。
釈尊は賓頭廬に「お前は、神通力をもって悪戯をしたが、その罪として決して永久に涅槃を取ることはならん。ながくその身で人天の為に供養し、世の中の大福田とならねばならぬ。」と罰せられたため、いまだに涅槃ができなく、現在でも人間の病を治したり、語黙不動の中で大法を説教していて、人寿が七万歳に及ぶとその罪が許されて、経を誦し、舎利塔の周を巡って入涅槃すると、雑阿含経に説いてある。
びんずる
賓頭盧
1)十六羅漢の第一。
阿羅漢果を得たが、神通力をもてあそんで釈迦に呵責(かしやく)され、涅槃(ねはん)を許されず、釈迦の入滅後も衆生(しゆじよう)の救済にあたった。白髪と長眉(ちようび)の姿で示される。
小乗仏教寺院では上座として、禅寺でも聖僧として祀った(後に文殊に代わられた)。
日本では堂の前に置き、これを撫でると除病の功徳があるという俗信が広まった。おびんずるさま。賓頭盧尊者。なでぼとけ。
2) 1 〔(1)の頭がつるつるであることから〕禿頭(とくとう)。また、その人。
(あらかん)
阿羅漢:
〔梵語 arhat 応供(おうぐ)・殺賊(せつぞく)などと意訳〕
悟りを得て人々の尊敬と供養を受ける資格を備えた人。
小乗仏教では修行者の到達しうる最高の位とする。大乗では、小乗の修行者として否定的に用いる場合と、最高の修行者として肯定的に用いる場合がある。如来(によらい)の十号の一としても数える。羅漢。
(あらかんか)
阿羅漢果:
阿羅漢に到達した境地。
この境地に至ると、迷いの世界を流転することなく涅槃(ねはん)に入ることができるとされる。
(ねはん)
涅槃:
〔梵語 nirva 吹き消すこと、あるいは吹き消された状態の意〕
1)あらゆる煩悩が消滅し、苦しみを離れた安らぎの境地。究極の理想の境地。
  悟りの世界。ないおん。寂滅。
2)死ぬこと。また、死。入寂(にゆうじやく)。入滅。一般に釈迦の死をいう。
(あごん)
阿含:
〔仏語〕釈迦の説いた教法のことで、原始仏教の教典のこと。
大乗仏教以後は、小乗仏教の教典のこと。阿含経(あごんきよう)。
わたしは、おびんずるさまのことは知りませんでした、ぶらり散歩の楽しみは知らないことを知る楽しさにあるのですが、反面この歳になるまで何をしていたかと思う時もあります。仕事の鬼にはなり切れなかったわたしであったからかもしれませんが・・・知ることは楽しい・・・楽しくなければ何事も続かないと思っている、きょうこの頃なのです。
07.09.09裕・編集

07.04.12撮影
広島県廿日市市佐方1071-1 洞雲寺



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「旧・廿日市町」編



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