松本明慶作:福王寺不動明王像

  安佐北区可部町綾ヶ谷の福王寺本堂に安置されている本尊「不動明王像」をこの頁で取り上げました。
※像の作者は、松本明慶です。
1977(昭和52)年9月落雷による火災で、桧皮葺の金堂を焼失し、堂内に安置されていた本尊の不動明王立像が一部を残しほとんどが焼けてしまいました。現在の本堂(金堂)は、1981(昭和56)年に再建されました。
不動明王像も再興され、焼け残ったもとの立像は、新しい不動明王像の胎内仏として安置されているそうです。
「金堂再建記念碑」をみると本尊の不動明王像製作が佛師である松本明慶ということが確認できました。
金堂再建記念碑
事真院福王寺は弘仁2(811)年弘法大師の御開山により以来1,170年の法灯を続けている。昭和52(1977)年9月3日落雷により金堂を焼失。御本尊不動明王を秘仏にして遠い昔から築き上げられた多くの人々の信仰心と尊い人間性の実績により茲に金堂を再建した。この記念碑は再建に直接従事された関係者により建立されたものである。
昭和56(1981)年10月吉日
御本尊不動明王像製作佛師 松本明慶 京都市左京区
(まつもと みょうけい)
松本明慶:

(1945-   )
仏師。京都府出身。
1964(昭和39)年京仏師・野崎宗慶に弟子入り。2006(平成18)年宮島の大願寺に総白壇の不動明王半迦像丈六大佛を納める。
関連頁:大願寺護摩堂(松本明慶作:不動明王)
(ふどうみょうおう)
不動明王:
五大明王(不動、降三世、軍荼利、大威徳、金剛夜叉)、八大明王の主尊。
大日如来の命を受けて魔軍を撃退し、災害悪毒を除き、煩悩を断ち切り、行者を守り、諸願を満足させる。右手に利剣、左手に縄を持ち、岩上に座して火炎に包まれた姿で、怒りの形相に表す。両眼を開いたものと左眼を半眼にしたものとあり、牙を出す。制■迦(せいたか)・矜羯羅(こんがら)の二童子を従えた三尊形式が多い。不動尊。無動尊。
真言: なうまく さんまんだ ばざらだんせんだん まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
*不動院でみた真言では、出だしが「のうまく」となっていますが発音の違いでしょう
福王寺の本尊が再興され、作者が松本明慶という事を、可部カラスの会発行「わがまち可部」をみて知りましたので、拝見して広島ぶらり散歩「野外彫刻など」編に加わってもらわなくてはと思っていました。
この本堂でお参りした後、廊下があり、本尊をぐるっと拝見できるようになっていましたので、正面ばかりではなく側面からも撮影させていただき、この頁を独立した頁に編集しました。
11.01.19.裕・記編集

10.10.22.撮影
広島市安佐北区可部町綾ヶ谷251   (福王寺本堂)

10.10.22.撮影

10.10.22.撮影

10.10.22.撮影

10.10.22.撮影
敬称は略しました



「野外彫刻など」編



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