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安佐北区可部町綾ヶ谷の福王寺にある「金亀池」をこの頁で取り上げました。 |
弘法大師(空海:774-835)が、この池に来られた時に、池から金の亀が現れ、大師の足元近くに泳ぎ寄って、一礼して去り、そして再びそのようにし、三度した(三拝の礼をもって大師を迎えた)。
大師は、奇瑞よのうとおおせられこの池を、金亀池(きんきいけ)と名付けられたと伝えられています。
金亀池がある山だから、山は金亀山と呼ばれたそうです。(現在の地図では福王寺山となっていますが)。 |
金亀池の石柱に句が刻んであるのですがどうも歌心がないわたしですのでわからないのです。
『生きほとけ うけとりまして ■■■■■ 金亀の池に とわにすむらん』
■は、とどめおく?? |
(さんぱい)
三拝: |
1) 三度拝礼すること。また、何回も繰り返して拝礼すること。
2) 仏家で、身・口(く)・意の三業(さんごう)に敬意を表して行う拝礼。 |
(きずい)
奇瑞: |
めでたいことの前兆として起こる不思議な現象。瑞相(ずいそう)。吉兆。 |
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福王寺の寺号が金亀山(きんきざん)ということから‘きんきち’と読むのか‘きんかめいけ’というのかわかりませんでしたので、可部夢街道まちづくりの会のE氏にお聞きして「きんきいけ」ということを教えていただきました。 |
池の中の島の神社は、金亀池の石柱下に弁才天(祠?)と刻まれていましたので弁才天を祀っているのだなと思いました。
弁才天は、神道の神とも見なされ、七福神の一員で、仏教においては、妙音菩薩(みょうおんぼさつ)と同一視されることもあります。また、宗像三女神と同一視されることも多いとされています。 |
お寺の池の中に祀ってある神社は、多くが宗像三神あるいは市杵嶋姫神を祀る厳島神社だから、ここ福王寺の金亀池で祠をみた時、厳島社ではないのだろうかと思ったのです。文政年間の福王寺之圖に厳島とありましたので「厳島社」ということで間違いないことがわかりました。 |
11.01.23.裕・記編集 |